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メタジェンの研究成果による論文博士第一号が誕生! ~理系人材のキャリアパス形成を企業活動の過程で実現~

株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO・CGDO 福田真嗣。以下、「当社」)研究員の西本悠一郎が、当社の企業活動の過程で実施した研究成果により3月31日に東京工業大学にて博士号を取得したことをお知らせいたします。

<背景>
 腸内細菌に関する研究分野は、次世代シーケンサーを始めとしたDNAシーケンシング技術の発展などにより、革新的な進歩を遂げています。このような環境下において、より高度な専門知識や技術を習得した人材の確保や育成は必要不可欠です。そのため、当社では以前より博士号取得者の積極的な採用や、社内人材の育成に力を注いでおりました。その取り組みの一環として、当社研究員の西本が東京工業大学において、取締役副社長CTOの山田 拓司の指導の元、博士(理学)を取得いたしました。

<研究開発支援事業部 バイオインフォマティクスユニット 西本悠一郎のコメント>
 博士論文は「難消化性物質による腸内細菌叢および代謝物質への影響の評価」というタイトルで、食物繊維を始めとした難消化性物質が腸内代謝物質に与える影響をメタボロゲノミクス®により評価し、その効果が個々人の腸内環境に依存している可能性や、食物繊維による腸内環境の恒常性維持効果について明らかにした論文です。本研究成果は、当社と共同研究機関との研究成果を複数まとめたものであり、当社にて共同研究を行う中でより具体的な問題意識を持って本研究テーマに取り組むことができました。研究員として7年前に入社した自分が博士号を取得することができ、より専門的な知識を有することで皆様からの信頼につながればと考えております。また、理系人材のキャリアパスの1つとして、企業就職後に業務の成果で博士号を取得する、という道があることを示せたことも嬉しく思っています。

<取締役副社長CTO 山田 拓司のコメント>
 研究開発型ベンチャーとして、常に最先端科学を追求した技術開発をしないとすぐに手持ちの技術は古くなります。そのため、創業時から企業体としても、持続可能な基礎研究を進める、論文報告に資する研究を続ける、という強い信念をもっていました。これまで約8年にわたってメタジェンを経営する中で、企業内で基礎研究をするという大変さを体感していましたが、彼が見事に博士号を取得したことで、創業時からの信念をまさに体現してくれました。東京工業大学の研究室としてはこれまで多くの博士を出すことができましたが、メタジェン社から、その業務の中で実施した研究によって博士号取得者を生み出すことができたのは大きなマイルストーンです。経営者、大学教員、そして個人として、こんなにうれしいことはありません。これをもとにメタジェンでは、大学に所属しなくても博士に資する研究をできることを示し続けます。

<代表取締役社長CEO 福田 真嗣のコメント>
 「最先端科学で病気ゼロを実現する」という当社ビジョンの実現に向けて、2015年の創業当初から、企業体として最新の研究活動を行い、その研究成果で社員が博士号を取得することを1つの目標としてきました。創業当初からの想いとして、博士号取得者を大学院に在籍する「課程博士」としてではなく、当社の業務として行った研究成果を元に「論文博士」を生み出すことに強くこだわりました。それは、社会人として大学院に入学し、博士号を取るための研究をするのではなく、当社ビジョンの実現のために必要な研究活動を業務として進め、その過程で博士号を取得することに真の価値があると考えたからです。西本は当社取締役副社長CTOであり東京工業大学准教授でもある山田拓司の教え子でもあり、入社当時から「1人目の博士号取得者はお前だ!」と事あるごとに言い続けてきましたが、無事にこの日を迎えることができ本当に嬉しく思っています。おめでとう西本博士!

【リリースに関するお問合せ先】
株式会社メタジェン
〒997-0052
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
担当:中畔・長谷川
E-mail: info@metagen.co.jp
TEL:0235-64-0330